社会医療法人 平和会 吉田病院

精神科作業療法

活動療法(AT)の特徴 Introduction of pharmacy

当院では精神科作業療法のことを活動療法またはAT(Active therapy)と呼んでいます。
活動療法(AT)では精神科治療におけるリハビリテーションを行っており、リハビリテーションとは、 単に失った機能を取り戻すことにとどまらず、「自分らしく生きること」を意味します。仲間やスタッフ と共に、様々な活動を通して人との交流や自信を取り戻すこと、患者様自身が主体性を取り戻すことをお 手伝いします。
「活動療法に参加する」=「何か作業をしなければいけない」ではありません。 まずは、ベッドから出てホールで過ごせるようになる、活動を見学してみる、活動療法室に行けるように なるなど、要望にあった活動を設定します。まずは自分の意志で参加することが第一であると考え、まず 興味や楽しさを感じて頂けるよう、心がけております。

これらの気持ちをお持ちの方々へのサポートをいたします

・ 気分転換や、リラックスする時間を持ちたい方
・ 規則的な生活のリズムをつけたい方
・ 他の人と落ち着いて過ごせるようになりたいと思っている方
・ 体力をつけたいと思っている方
・ 集中力をつけたいと思っている方
・ やる気をおこしたいと思っている方
・ 趣味や楽しみを見つけたいと思っている方
・ 家に帰ってからの生活や仕事や学校にいく自信をつけたい方
・ 日中することがなくて困っている方
                               ・・・など

活動療法プログラム

1. 活動療法室で行われるもの(例)

午前 並行活動 並行活動 ARP 並行活動
午前 ARP ARP ARP

*並行活動:活動の場を共有しながらも、個人個人が自分のペースで取り組むことができる活動(手芸、塗り絵、プラモデル、レジン、パズル、音楽鑑賞、ピアノ、軽運動など)

*ARP :アルコールリハビリテーションプログラム。認知行動療法やアルコール教室、作業療法などアルコール依存症で入院されている方に対して行う依存症専門プログラム

2. 病棟内で行われるもの(例)

午前 病棟活動 病棟活動
午前 病棟活動 病棟活動 病棟活動 病棟活動 病棟活動

*病棟活動:各病棟にて集団(10~40名程度)で行う活動。
楽しむ体験・気分転換・生活リズムの改善・活動性の向上などを目的に色々なプログラムを行います。
基本的には入院中の方であればどなたでも参加できます。(医師の許可は必要です)
➜ ゲーム・創作・体操・カラオケ・映画鑑賞・調理など



参加について

活動療法の参加には医師の処方箋が必要となります。まず主治医にご相談ください。ご不明な点などがございましたら、主治医・看護師・作業療法士にお尋ねください。

利用料について

「精神科作業療法」の保険診療が適用されます。保険の種類により自己負担の金額が変わる事があります。また、高額療養費制度の対象となる事があります。病院窓口にてお尋ねください。

スタッフよりメッセージ

色々な悩みを持たれた方、色々な目標を持たれた方など様々な方が活動療法室や病棟で過ごされています。その中で利用していただいている方同士で支え合いながら頑張られている方も多くいらっしゃいます。作業に取り組むことで自分がほっと落ち着ける時間をもつことや楽しみを感じることは病気の回復への一歩ともなります。活動療法の場では『出会い』もあれば、卒業し新たな場所で頑張っていくための『別れ』もあります。そのような『場』で過ごしてみませんか。